ビジョンオフィス株式会社 お客様に聞く
- 株式会社丸三屋
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上段:横田(ビジョンオフィス)、佐藤氏(丸三屋)、坂口(ビジョンオフィス)
下段:丸三屋採用ご担当者様

婚礼衣裳のレンタル事業を行う、丸三屋。2010年度新卒採用者向けのイベントとして、ビジョンオフィスの貸しホール「スタジアムプレイス青山」を利用した。2009年2月に着付け体験会を、3月に会社説明会を開催。管理部課長の佐藤弘志氏にその内容をくわしくお聞きした。

 もくじ 

  1. 丸三屋の概要
  2. 5000名が応募する、大規模な会社説明会の開催
  3. 広告宣伝としての会社説明会を開きたい
  4. 条件を満たす会場を探すも、決定打がない
  5. 一発で「ここだ!」 ~ スタジアムプレイス青山との出会い
  6. 設営現場では、無理な注文にも対応してもらえた
  7. 開始時間になっても学生が来ない…?
    「その原因に気づいてくれたのは、ビジョンオフィスさんでした」
  8. セミナーは大成功。その場ですぐにミーティングもできた
  9. 今後のビジョンオフィスに期待


■ 丸三屋の概要

― 丸三屋の概要についてお聞かせください。 

婚礼衣裳のレンタル事業を行う会社です。
2000年に「Bridarium MUE(ブライダリウム ミュー)」というブランドを立ち上げ、銀座、高輪、仙台など東日本中心に13店舗を展開しています。
創業は昭和23年、従業員数151名。売上高は2008年9月実績で27億円です。


■ 5000名が応募する、大規模な会社説明会の開催 

― 今回は、ビジョンオフィスをどのような目的で利用されましたか。

2010年新卒学生向けの就業体験セミナーと、会社説明会を開催するため、貸しホール「スタジアムプレイス青山」を利用しました。
まず、2009年2月27日に、就業体験セミナーとして着付け体験会を行いました。
その後、3月19日に会社説明会を行いました。

いずれの催しでも、ビジョンオフィスさんには、ホールの契約だけでなく、開催に向けてのさまざまなご提案をいただきました。レイアウトや設営に関する打ち合わせのほか、実際の搬入作業や運営の補助もしていただくなど、共同で催しの成功を目指しました。

着付け体験会は、定員100名で、1日2回、2時間程度。当社取り扱いの着物の講義や、着付け、試着などを体験してもらいました。
会社説明会のほうは、例年1500名ほどの応募がありますが、今年は5000名以上。新卒採用枠は10名の予定ですから、景気の背景があるとは言え、この数には驚きました。

― 会社説明会は、5000名の応募者全員が参加したのですか。 

キャンセルも20%ほど出ますが、基本的に応募者全員を参加させます。
丸三屋は事前の書類選考を行わない方針なのです。必ず全員と一度は顔を合わせます。
1回あたり定員100名の説明会を、1日4回。1日ではとても補えないため、3月以降もビジョンオフィスのもうひとつの貸しホール「ビジョンセンター秋葉原」も利用して、何度も行っています。


■ 広告宣伝としての側面も持たせたい

― それだけ多くの学生と一時期に接するのはとても大変ですね。

大規模な会社説明会は、丸三屋にとって広告宣伝でもあるのです。
応募者は、22歳の新卒女性。彼女たちは、たとえ社員としてのご縁がなくても、将来、我々の顧客になる可能性があるわけです。
ひとりでも多く会場へ足を運んでもらい、丸三屋のブライダルをたっぷり体験してもらいたい。
広告宣伝としての側面も強いわけです。

― 着付け体験会も同じく広告宣伝としての意味があるのですか。 

そうですね。丸三屋は和装の浸透に力を入れています。
ドレスのレンタルはどこにでもありますが、和装を扱う業者は少ない。和装を身近に感じて、結婚式に結びつけてほしいのです。
少子化を考えれば、今後は独自性と単価のアップを図りたい。そのためにも、将来を見越して、投資する価値があるという考え方で企画しました。

― 実際の催しは、どのような内容ですか。 

とにかく、結婚式のイメージを印象づけるものです。
会場に入った瞬間から、BGMでの雰囲気作り。
会社紹介は、VTRを使って、最近の芸能人の婚礼衣裳や、和装の説明、ドレスやタキシードの見本も実際に見てもらいます。
着付け体験会の場合は、実際に試着してもらい、写真を撮ってその場でプレゼントします。より結婚式のイメージを強く持たせる内容です。


■ 条件を満たす会場を探すも、決定打がない

― 過去にはどのような会場を利用されましたか。 

東京国際フォーラムや都内ホテルなど有名会場が多いですね。
しかし、費用や設備、規則ガチガチで融通がきないなど、丸三屋のスタイルに照らし合わせると、なかなか大満足とはいきませんでした。

― 今回はどのように会場を探したのですか。 

立地条件、内装、設備などを大まかに知るために、ウェブ検索しました。
「デザイン セミナールーム」などのキーワードで探しましたね。

― たくさんの会場を見学しましたか。

ええ。ウェブで何件かヒットして、写真で良さそうだと思った会場には、どんどん足を運びました。でも、実際はなかなか理想どおりとはいきませんね。
たしかに内装はきれいにリフォームされていても、ほとんどは外観に問題がありました。
建物自体が古びていたり、駅から遠いなど、なにかが抜けているのです。
広告宣伝としての役割がありますから、イメージにはこだわりたい。
最後まで検討した会場はありました。
内装も外観もよいのですが、ビルの5階で、小さなエレベーター1基しかない。1日4回、100名が出入りするとなると、悩んだ末、あきらめざるを得ませんでした。


■ 一発で「ここだ!」 ~ スタジアムプレイス青山との出会い

― スタジアムプレイス青山の第一印象はどうでしたか。 

外観がいいと思いましたね。エレベーターホールも広いし、なにより、立地のイメージ。「青山」という地名、これはインパクトがあります。
加えて駅から徒歩2分ですからね。これだけの好条件を満たす物件、そうそう見つかりません。

― 決め手はなんでしたか。

ここは、会場の前半分の天井が吹き抜けになっています。この開放感はほかにはない。
ブルーと白の内装も清潔感があります。ここなら雰囲気作りができると感じました。
着付け体験会を行うには、試着ブースや指導ブースなど、とにかく広さが必要なのですが、その面でも問題ないですね。入り口のガラス扉も大きく開きますし、受付スペースの設置も含めて、学生の導線をうまく確保できると思いました。
それから、いいと思ったのは、備品の白い椅子。たいていの会場は、キシキシ鳴る安っぽいパイプ椅子なのです。これがしっかりしているだけでも、女性に与える印象は大きく違います。
入った瞬間に、一発で「ここだ!」と思いました。


■ 設営現場では、無理な注文にも対応してもらえた

― ビジョンオフィスとは実際にどのようなやりとりをしましたか。 

契約の事務的な打ち合わせだけでなく、設営作業も相談しあって、一緒に動きながら会場を作り上げました。
搬入から備品の調達まで、ビジョンオフィスの坂口さんと横田さんのお二人は、本当にこまごましたことに対応してくださいました。

まず搬入当日は、駐車場の手配。走り回って誘導してくださいました。
いざ運び込むとなると、台車を忘れたことに気がついて困っていたのですが、これも急遽手配して貸してくださいました。
セミナー自体は毎年やっていますが、我々はそもそも、こういった作業の基本には弱いのです。
設営現場では、無理な注文ばかり言わせていただきましたね。

― どんな無理を言ったのですか。 

着物を着せた見本ボディを設置するときに、マットがないことに気づいたのです。
高価な着物を床に直置きして汚すわけにはいきません。それで、坂口さんに何とかならないか頼みました。
しかし、わかったのは「すぐには手配できない」ということ。
しばらく頭を抱えていると、「これはどうでしょう」と、式典用の布を探して持ってきて下さいました。合わせてみるとイメージにピッタリでした。
これで一件落着、と思ったら、今度は、布を床に敷くだけでは見栄えが悪い。
じゃあ、布の下に脚を畳んだテーブルを置き、段差を作ろうとなったのですが、備品のテーブルでは幅が足りなかった。それでまた、もっと幅のあるテーブルはないかと頼みました。
さすがに、坂口さんも横田さんもうなっていましたが、どこからか幅広のテーブルを探して運んで来て下さったのです。本当に助かりましたね。
恐らく、バックヤードを引っかき回して、本来備品ではないものを探して下さったのだと思います。ここまでやってくれるのか、と思いました。


■ 開始時間になっても学生が来ない…?
   「その原因に気づいてくれたのは、ビジョンオフィスさんでした」

― 実際に開催して、学生の反応はどうでしたか。 

反応はいいですよ。東京都のみでの開催ですが、北海道や京都など遠方から出てきた熱意溢れる学生にもたくさん会えました。
なんでも事前に調べるネット社会ですから、やはり、会場のイメージが良いと、それだけでモチベーションも上がるでしょうね。

― セミナーは順調に開催できたのですね。 

それが、一度、開始時間になっても、なぜか学生が集まらないということがありました。
来場したのは、なんと1名だけ。その日の参加予定は80名、まさか79名がドタキャンとも考えられません。しかし、1名でも来ているのなら、はじめるしかないか・・・という状況でした。

― 一体なにがあったのでしょう。

学生は来ていたのですが、5階の会場まで上がって来ない原因があったのです。
それに気づいてくれたのは、ビジョンオフィスさんでした。
「大変です、すぐに1階へ来て下さい!」と呼ばれ、あわてて降りると、エレベーターホールに79名の学生が並んでいたのです。どうやら、先頭の学生が、そこで待つものと勘違いしたらしい。後から来た学生も、それにならって整列してしまったというわけです。
我々の視点は、5階の会場だけに縛りつけられていましたからね。1階まで様子を見に行くなど、考えつきもしませんでした。
あの時は、本当に機転をきかせてくれるなあと思いました。


■ セミナーは大成功。その場ですぐにミーティングもできた

― 当初想定していた催しは実現できましたか。 

大成功ですね。想像していた以上で、満足しています。
設営から開催終了まで、ビジョンオフィスさんには本当に細やかに配慮していただきました。
普通は、会場だけ貸して「あとは勝手にやれ」と放り出されるものです。これだけ一緒に走り回って下さるとは、思ってもみませんでした。

― スタジアムプレイス青山を利用してみて、メリットはありましたか。 

特に大きなメリットに感じたのは、9~21時という利用時間の長さです。
これまで利用してきた会場は、どこも終了時間が早いのです。最終のセミナーが17時終了、学生を送り出し、あわただしく撤収というのがパターンでした。
丸三屋としては、終了後すぐにミーティングを開き、生の反省点を持ち寄って、その場で戦略を練りたい。それが実現できたことは、大きいです。


■ 今後のビジョンオフィスに期待

― ビジョンオフィスへの要望はありますか。 

強いて言えば、スタジアムプレイス青山には、ネット環境が整っているといいですね。
現場ではなにかとネットで情報を収集します。大体は携帯電話を使いますが、あわただしい時に限って電池が切れる。そんな時に、共有パソコンなどネット環境が整っていると便利です。

― 最後に、ビジョンオフィスへ一言お願いします。 

今回は、スタジアムプレイス青山のほかに、ビジョンセンター秋葉原も利用させていただきました。
現在はこの二者択一ですが、もっと都内にたくさん場所を増やして欲しいです。新たな場所ができれば、来年度のためにも、すぐにでも使いたいほどです。
そういった意味でも、ビジョンオフィス様の今後のご発展を、本当にお祈りしております。


丸三屋様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

※ 株式会社丸三屋のWebサイト
※ 取材日時 2009年4月
※ 取材制作:カスタマワイズ